わが融通無碍の旅路

どこから来てどこに行くのでしょうか・・・

薬師寺へお写経に…

少し前になりますが、残暑が少し和らいだ9月8日、43巻目となる薬師寺伽藍復興写経勧進納経へ行って参りました。薬師寺法相宗(ほっそうしゅう)の大本山ですが、写経は宗教・宗派を問わず誰でもさせて頂けます。

 

お写経は「年中無休」で予約なども必要なく、いつでもさせて頂けるのですが、私、勤め人の身でありますので、「薬師縁日」である毎月8日が土曜日曜祝日と重なる日で特段の予定がないときに納経してきました。毎月8日は午前11時から大般若経転読法要、午後1時からは加藤朝胤管主法話があります。 

薬師寺本坊前から玄奘三蔵院伽藍を望む

薬師寺本坊前から玄奘三蔵院伽藍を望む

 

私の場合、多くの方々がお越しになってやや賑やかになってくる前の朝8時頃までには道場に入るようにしています。静寂な空気の中、墨を擦る音だけが微かに聞こえる…くらいの環境の方が心が落ち着き、普段の生活から「お写経モード」に入りやすいからです。

本坊お写経道場入り口

本坊お写経道場入り口

 

私はもっぱら「般若心経」専門ですが、「薬師経」、「唯識三十頌」、「東塔大修理特別写経」からも選ぶことができます。

本坊前から南方の食堂方向を望む

本坊前から南方の食堂方向を望む

写経をするようになったのは、勤め先での新人研修の一環で「精神修養」のため?として薬師寺まで連れてこられて写経「させられた」のがきっかけでした。しかし、それまでおよそ寺社仏閣の建物の中に入って何かするなんてことは経験が無く、またこの写経、浮世からしばし離れる時間を得られる良い機会になると思うようになり、偶にはやってもいいもんだと思うようになってもう彼此四半世紀です。

 

お金のことを言うと何ですが、般若心経は納経一巻2000円で、毎月8日であれば加藤管主法話も聞けますし、白鳳伽藍・玄奘三蔵院伽藍の二ヶ所を拝観できる拝観券と饂飩の昼食も頂けます。私、別に信心深い訳ではありませんが、納経のあとは清々しい気分になれますよ。